ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ メキシコ嫌いが加速する
ボーダーラインの続編です。麻薬カルテルの戦争をテーマにした話。
前作と比べてどう?
「前作が良すぎた」という感想が多いみたいですね。
前作のスタッフは凄かったけど、今作は書く本のテイラー・シェリダンが残っただけ。しかも、前作の主演エミリー・ブラントも不参加で、かなり違うテイストになっています。
前作は、この世の地獄・メキシコの現状をケイト目線で追体験させてくれるリアリティがありましたが、今作ではリアルさ減少。
だけど、終始全体を通して感じるヒリヒリした緊張感はスゴイ。
評価としては「これはこれで、アリ」
ベネチオ・デルトロ
今作の主役は、アレハンドロ(ベネチオ・デルトロ)
前作主人公がいなくなり、続編というよりはスピンオフ感があるな…。実際、正式にはスピンオフなのだそう。だけど、デルトロは、やっぱりめちゃめちゃ渋かっこいい。デルトロ目当てで見る人も多数。
眼力と存在感がすごい。前作と比べて穏やかになったんかな…と思っていたら、意表を突かれます。
メキシコの麻薬カルテル
麻薬カルテルっていう言葉は、アクション映画なんかに出てくると「あー、なんか悪い子としてる集団で、やられ役なんだろうなー」くらいに考えていたのですが…。
やばいよメキシコ。絶対近づきたくない。トランプ大統領がメキシコを目の敵にしているのも、わかる気がする…。まあ、フツーの人もいるんだろうけど…。感想でも「日本に生まれてよかった」「日本では考えられない非日常が起こってる」との声が。
「映画だから」っていうんじゃなく、アメリカとメキシコの国境地帯での麻薬戦争をリアルに描いているっていうんだから、恐ろしい。
テイラー・シェリダンの着地点
脚本のテイラー・シェリダンは、「ウインド・リバー」などを手がけた人。単なるアクション映画じゃなく、練りに練られたストーリーが楽しめるのがポイント。役者がセリフで語るんじゃなく、状況でわからせるというか…。セリフ自体少なめなのも良い感じ。
最後のオチ、というか結末はスゴすぎる…と思いました。